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オビドス 城壁に囲まれたおとぎの国

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オビドスは 城壁に囲まれた丘の上の小さな町です。1282年に当時の王が、オビドスを訪れてすっかり魅了された王妃に町を贈り、以後1834年まで代々の王妃の直轄地だったとか。王妃にそれほどまでに愛されたのはどんな町なのでしょう。ガイドブックの写真はまるでおとぎの国のようです。


ナザレから15時15分発のリスボン行きのバスに乗り、カルダス・ダ・ライーニャに15時45分に到着しました。ここでオビドス行きのバスに乗り換えです。リスボンーナザレ間は REDE社ですが乗り換えるのはTejo社、16時ちょうどのペニシェPeniche行きのバスに乗る予定です。下調べによるとチケットはバスに乗るときに運転手さんから買うということでしたが、チケット売り場があったので購入しました。
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バスは16時を少し過ぎてやって来ました。出発は16時10分ぐらいでした。
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カルダス・ダ・ライーニャのバスターミナル


バスは次のバス停のアナウンス等はなく、乗客も観光客は少ないようでほとんどが地元の人のようでした。カルダス・ダ・ライーニャからオビドスまでは約10分、ということだったので出発して10分ぐらいで周りの景色を凝視して降りる場所を間違えないように・・と思っていたのですが、一向に町から抜け出す様子が無く、こんなんだと本当の降りるタイミングがわからないよと心配になっていました。しかしそんな心配は杞憂で、そのうち城壁に囲まれた町がドーンと見えてきました。そして到着したときには運転手さんが「オビドス!」と叫んでくれました。
時刻表ではオビドス到着は16時15分でしたが、実際は16時30分でした。


到着したバス停のすぐそばにある階段を上がり、
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この門から城壁の中へ入ります。
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この門 ポルタ・ダ・ヴィラの内側には美しいアズレージョ
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門を出た所で、オビドスの町とご対面~ こんにちはオビドス!
ガイドブックで見た通り・・ いきなりかわいいです♪
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まずはポルタ・ダ・ヴィラ脇の階段から城壁に上ってみます。向こう側の城壁と、現在はポサーダ(宿泊施設)になっている城が見えます。向こうの端まで600mぐらいでそれがこの町の最長部分、本当に小さな町です。
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オビドスの城壁は約40分でぐるりと一周できるそうで、本当は城壁のいろんな場所からこの箱庭のようなかわいらしい町を眺めたいと思っていました。
しかしこの城壁は手すりも無く一番高い所で約13m、場所によっては幅も狭く「足元注意!」なようで、今の自分のコンディションを考えると城壁散歩はあきらめるもやむなし。というわけで、上がった同じ階段を下りました。ちなみに城壁へ上り下りできる階段は5ヶ所あるそうです。
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城壁を歩いている人たち、今の私は見るだけでヒヤヒヤします。でも、歩いてみたかったなぁ。
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メインストリートのディレイタ通りは、狭いながらもおみやげ物屋やレストランが並びとても賑やかです。
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色鮮やかな花々が軒先を飾っています。
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ポサーダ脇、この先にも城壁へ上がる階段があるようです。
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サンタ・マリア広場にあるペロリーニョ。ペロリーニョは15世紀に立てられ、罪人はみせしめのために籠に入れてここに吊り下げられたそうです。・・・いやはや。
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広場を挟んでペロリーニョの向かい側にあるサンタ・マリア教会
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サンタ・マリア教会の内部の壁もアズレージョで埋め尽くされています。
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ポルトガルの旅を決めたとき したいことがいくつかあったのですが、その一つがポルトガル芸術を代表するアズレージョを堪能することでした。まだポルトガル観光3日目ですがここまでですでにかなりのアズレージョを見ました。ポルトガルでは教会を始め、駅構内、民家の壁など本当にあらゆる所でアズレージョを目にすることができます。この先の旅も楽しみです。


さくらんぼを漬け込んだ果実酒、ジンジャ。オビドス産は質が良いことで有名だそうです。
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メインストリートのディレイタ通りにはチョコレートのカップでジンジャを飲ませてくれるお店がたくさんありました。
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アルコール度数は18-20%。甘くて美味しいけど飲みすぎ注意。
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ディレイタ通りのお店にあったオビドスの絵
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↑この絵は ↓この景色でした♪
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素敵~

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始めに上った、城壁への階段まで戻って来ました。
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オビドス本当に可愛い町です。。

1時間ぐらい歩きました。そろそろポルタ・ダ・ヴィラから外に出ます。
見上げるとひこうき雲が。
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門を出たところにあるレストランへの道の向こうに水道橋が見えます。
このときは気づかなかったのですが、城壁に上がったとき城壁の外に目をやればこの水道橋がよく見えたはずなのです。城壁内の町しか見てなかった・・・>< ちょっと残念。
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オビドスのバス停付近にチケット売場は無いので、今度こそバスに乗る時に運転手さんに支払うようです。

ところで、来るときは「ペニシェ行き」のバスでしたがこの後は「リスボン行き」に乗らなくてはなりません。向かいにもバス停があるのですがどっちで待てばいいんだろう?来たときと同じバス停でいいのかな? 私がバス停に着いたときはまだ誰もいなくて、向かいのバス停にひとり地元の人らしいお母さんがいました。聞いてみよう~と行ったものの、返ってくるのはポルトガル語でした。「ごめんなさい、ポルトガル語わかりません。英語大丈夫ですか?」「英語話さないのよー。あなたフランス語は?」「話せません。。じゃスペイン語は?」「うーん、あんまりわからないどやってみる?」みたいな変な交渉の後 超片言のスペイン語にときどき英語やポルトガル語が混じり、どうやら「来たときと同じバス停でOK」だとわかりました。お母さんに「オブリガーダ!」とポルトガル語でお礼を言うと、すっごく可愛い笑顔で「ナーーーーーダ」(どういたしまして)と言ってくれました。お母さんほんとにかわいかったです。
こうして正しいバス停でバスを待つことができました。念のためそこに来た地元の人らしい若い女性にも聞いて確かめました(英語大丈夫でした)。
というわけで、リスボン行きのバスとペニシェ行きのバスは同じバス停に来るようです。
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時刻表は18時15分でしたがバスは18時20分頃到着しました。上の写真はまだ待つ人がまばらですがバスが来る頃にはすごく増えていて、乗車時にチケットを買うということもあり出発するまで10分ぐらいかかりました。リスボン行きのバスは満席で、なんとか一番後ろの席に座れてほっとしました。。
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リスボン到着は時刻表より15分遅れて19時30分頃でした。オビドス出発も遅れていたので、所要時間は事前情報通り約1時間でした。バスでは途中から寝ていたようで、はっと気づくともうリスボンに到着するところでした。

帰ってきた~! 計画通り1日でナザレとオビドス観光できた~(途中ひやっとしたけど(汗)) 
寝起きでちょっとぼーっとしながらも、満足してニヤリでした。


到着したカンポ・グランデにはサッカーの ジョゼ・アルヴァラーデ・スタジアムがあります。このスタジアムがホームであるスポルティング・リスボン Sporting Clube de Portugal のユースアカデミーからはフィーゴやクリスティアーノ・ロナウドを輩出しているそうです。
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バス停は地下鉄カンポ・グランデ駅の目の前でした。下の写真、右側が駅です。
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駅構内もアズレージョの絵がありました。黄色と青・・オビドスの色だ・・
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地下鉄に乗ると今朝までと様子が違い超満員でぎゅうぎゅうです。何があるんだろう??と思ったら・・ この日は6月12日。翌日の6月13日は聖アントニオの日という祝日で、「前夜祭ではリベルダーデ通りでパレードが開催される」ということを思い出しました。 あー それでオビドスからのバスもあんなに人いっぱいだったのかなぁ?
カンポ・グランデから宿泊ホテルへ向かうのとリベルダーデに向かうのは同じ方向なので、このままずっとぎゅうぎゅう詰めのようです。無理!と思って途中の駅で降りて違う線に乗り換えて迂回した・・のですが、ホテル最寄駅(レスタウラドーレス)は 今夜あらゆる方角から市民が押し寄せる場所(リベルダーデ通り)の最寄駅でもあって、結局ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗ることになり、迂回して時間が無駄にかかっただけになってしまいました(泣)
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ホテル最寄駅レスタウラドーレスはリベルダーデ通りの南の端です。地上に上がるとまさにお祭り騒ぎでした。この場所をこんなに人が歩いているのは今日までで初めての光景です。
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パレードを待つ人たちでしょうか。時間は20時30分ですがまだ明るいです。盛り上がるのは暗くなってからだと想像しますが、あとどれぐらい待つのでしょうか。そしてあとどれぐらい人が集まってくるのでしょうか。
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パレードを見たい気持ちもありましたが、この人混みの中を動く気力が無かったのでおとなしくホテルに戻りました。
ホテル前の道もガーランドで飾られ、イワシ炭火焼の屋台が出たりしてものすごい賑わいでした。
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それにしても祝日前夜のこの盛り上がりはすごいです。聖アントニオはリスボンの有名な聖人4人の中でも 縁結びの聖人として人気が高いそうですが、よほど愛され崇められているのか、ポルトガルの人がよほどお祭り好きなのか。というか、聖アントニオ祭はリスボンのお祭りで6月13日が祝日なのもリスボンだけのようですが、都市によって祝日が設定されているというのも、なんだかおもしろいです、ポルトガル。







◇旅程◇ 2017年
6/09(金) 関空発 アムステルダム経由 リスボン着
6/10(土) リスボン市内
6/11(日) エヴォラ 日帰り
6/12(月) ナザレ、オビドス 日帰り ←この記事
6/13(火) リスボン市内
6/14(水) シントラ、ロカ岬 日帰り
6/15(木) ポルトへ移動
6/16(金) コスタ・ノヴァ、アヴェイロ 日帰り
6/17(土) ドウロ渓谷 日帰り
6/18(日) 夜ポルト発 深夜アムステルダム着
6/19(月) アムステルダム発
6/20(火) 関空着



by tabichudoku | 2017-07-23 12:58 | ポルトガル

ひとりたびをやめたくない


by yuri